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チョイ乗りに便利!LUUPのメリットを紹介

2022年12月に宇都宮市に導入されたLUUPは今では街中でよく見かけるようになりました。短距離移動に便利なLUUPのメリット・デメリットを紹介します

目次

市内のポートは徐々に増加中

LUUPは主に大都市で展開されていますが、簡単に機能を紹介します。

  • ポート(自転車、キックボードの貸し出しと返却を行う場所)が街中に設置されている
  • 出発点、到着点のポートをそれぞれアプリ上で選んでレンタル開始
  • 目的地に着いたらアプリ上でライド終了を選択し、写真を撮影して終了
  • レンタル車両は電動アシスト自転車電動キックボードの2種類

このような特徴があります。宇都宮駅周辺にある通常のレンタル自転車は出発・到着点が同じ場所なので、元の場所に帰ってくる必要があります。LUUPの場合は片道のみのライドが可能です。行きはLUUPで、帰りは天気が悪くなったらバスを使うという選択肢が生まれます。

ポートの数は徐々に増えていますが、西側は2024年5月時点では西端は東武宇都宮駅周辺、東側はベルモール周辺となっています。

宇都宮市内のポート(約60カ所)

料金が安い

LUUP公式サイトに値段が掲載されています。

しかし、宇都宮市の料金は 30分あたり165円(税込)と安くなっています。8分以上ライドするのであれば通常価格よりお得になります。1分毎の課金ではないので、焦らずライドできますね。

料金比較(東武→宇都宮駅間)

例として、東武宇都宮駅→宇都宮駅西口の場合を比較します。

バス
 東武駅前バス停→宇都宮駅西口(約11分):190円
LUUP
 宇都宮市中央市民活動センター→JR宇都宮駅西口市営駐輪場(約13分):165円

若干、LUUPの方が安いですね。また、上記はポートやバス停までの歩行距離は考慮していません。実際は5分程度伸びることとなります。

LUUPのメリットとしてはバスと違って待ち時間なく乗れることです。バスは日中天気の良い日でも数分遅れることが多いです。ただし、この区間はバスも頻繁に運行されているのであまり待つことはないかもしれません。バス運行が終わった後の深夜・早朝帯に乗れることもLUUPの利点です。

また、出発ポートが混み合っていたり、到着ポートの車両が少ない場合に25%offの割引が適用されるので、さらに安く乗れる点も嬉しいです。

割引で乗れると得した気分に

デメリットは悪天候時には使用ができないことや、目的の出発点に車両がない可能性があることです。最寄りの他のポートに車両がなければ、諦めることになってしまいます。

また、バスの場合は親子で乗る時などは割引がありますが、LUUPは小児は乗ることができないので、親子連れには不向きです。上記区間に関してはバスもLUUPも双方に需要がありそうです。

料金比較(宇都宮駅→宇都宮大学峰キャンパス)

次はLUUPが非常に有効な区間を紹介します。

バス:6分 220円
 宇都宮駅東口→宇都宮大学前停留所(約6分)
LRT:18分 150円
 宇都宮駅東口→峰電停(約6分)
 峰電停→宇都宮大学峰キャンパス(徒歩で約12分)
LUUP:10分 165円
 宇都宮駅東口第2駐輪場→峰1丁目(約10分)

一見、バスが有利なルートですが大きな欠点があります。平日の通学時間以外はバスは1時間に1本しかないのです。救済として宇都宮駅西口発のバスで平松町停留所まで行けば徒歩6分ほどで大学にたどり着けますが、こちらも1時間に3本とあまり充実してはいません。料金も220円と割高です。

LRTはピーク時以外も1時間に5本通っているので本数は多いですが、電停から大学キャンパスまで徒歩12分とかなり長い距離を歩くことになります。歩道がない住宅地道路のため、車通りもそこそこあるので通りづらい道となっています。

上記2つの欠点を補えるのがLUUPです。好きな時間に乗ることができて、宇都宮駅東口から約10分で着きます。大学周辺はLUUPポートが複数ある点も便利です。

実際に先日LUUPで宇都宮駅から宇都宮大学までLUUPを利用して移動してみました。マップが頭に入っていないと迷う方もいるかもしれませんが、段差が少ないルートで非常に快適なサイクリングでした。

峰1丁目ポートの様子

自転車タイプがオススメ

「キックボードタイプは細心の注意を払って乗るべき」の一言に尽きます。それに対して、自転車タイプは通常の自転車とほぼ同様の操作で乗れるため、安全に使用できると考えます。

上述のようにLUUPは自転車/キックボードタイプの2種類が存在します。都内では駐車スペースの都合からキックボードタイプが多く導入されている印象ですが、宇都宮市ではほぼ半々の導入となっています。実際に街中では自転車タイプの利用を多く見かけます。これはキックボードタイプを選ばない人が多いためです。

キックボードタイプを公園周辺でお試しで乗ったことはありますが、それ以降は全く乗っていません。車輪が小さく、ハンドルでのバランスコントロールが難しくなっています。また、舗装されていない道路や段差では転倒リスクもあります。

とある日のLUUPポートの様子をご覧ください。

ナンバープレートが外されて故障中の車両

キックボードタイプは転倒頻度が多いためか車両のほとんどのナンバープレートが歪曲しています。この画像では故障により既にナンバープレートが撤去されています。自転車を多く見かけるのは、キックボードが故障により減っているのが原因なのかも?

乗車時のルールが定められてはいますが、それでも安全性には疑問が残ります。運転に自信のない方や中高年の方は自転車タイプの使用をお勧めします。

また、キックボードタイプは駅西側の大通り、オリオン通りは独自のルールで通行禁止となっており、遠回りをしなければいけないケースもあります。この点からも自転車タイプの利用が無難でしょう。

LRTとの連携性が良い

日本経済新聞
宇都宮で電動自転車・電動キックボードのシェア普及、LRTの先補う - 日本経済新聞 宇都宮市でLuup(ループ、東京・千代田)が展開する電動アシスト自転車や電動キックボードのシェアサービスが普及してきた。次世代型路面電車「芳賀・宇都宮LRT(ライトラ...

5月の日経記事で触れられていますが、内容を要約するとLUUP1台あたりの利用率がLRT開業後に2.4倍になったという記事です。電停から少し距離のある施設へアクセスする際に使われているようです。LUUP利用者が増えれば、市内の導入台数も増えてさらに便利になることでしょう。

おわりに

LUUPポートは徐々に増えています。しかし、ポートが増えると車両もそれに伴い増やしていかないと乗りたいときに乗れない事象が増えてしまいます。ぜひ、需要に応じて車両(特に自転車タイプ)を追加してほしいです。

宇都宮市は試験導入という形で開始しましたが、1年半が経過し徐々に浸透してきています。様々な交通手段が選べることは想像以上に便利です。安全対策に留意しつつ、市民の足として定着することを願っています。

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この記事を書いた人

2022年に宇都宮市に移住。変わりゆく街の様子や地域のトピックを気の向くままに記事にまとめています。

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